
菊地亜美さんは2026年8月、娘2人とマレーシア・クアラルンプールでの生活を始め、日本との二拠点生活を公表しました。日本での仕事を継続しながら、子どもの教育、異文化経験、家族で過ごす時間を見据えた選択であり、日本の生活をすべて手放す完全移住とは異なります。
報道で注目された「家賃10万円で2LDK、プール付き」という話は、菊地さん本人の家賃ではなく、現地に住む知人の住居例です。マレーシアの賃料はエリア、広さ、築年数、学校への通学条件で差が大きいため、著名人の発信を相場そのものと受け取らず、契約費用と学校費用を分けて試算する必要があります。
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菊地亜美がマレーシアとの二拠点生活を始めた概要
移住開始時期と予定している滞在期間
菊地さんは2026年8月4日、マレーシアへの移住と日本との二拠点生活を発表し、同月から現地での生活を始めました。長女の小学校入学を見据え、仕事と育児、教育について家族で数年前から話し合ってきたことを決断の背景に挙げています。
発表時のインスタグラムでは「今のところ短期間の予定」とし、具体的な期間は生活しながら決めると説明していました。移住後のインタビューでは、夫から「最初から3年行く、など期間を定めずに、1年単位で考えよう」と提案されたと明かしています。永住や日本での活動休止を表明したものではなく、仕事も引き続き続けるとしています。
- 2026年8月にマレーシアでの生活を開始
- 日本での芸能活動は継続
- 滞在年数は固定せず、1年単位で家族が判断
日本の自宅を残して往来する二拠点生活の形
菊地さんは基本的に月に一度、仕事のために1週間ほど日本に戻っていると話しています。夫は仕事があるため日本に残り、菊地さんが日本にいる間は入れ違いでマレーシアに行き、娘たちをみているそうです。
日本の自宅は手放さずに残すと話しています。一般に、日本の住まいを残す二拠点生活では、日本側の住居費や固定費に、マレーシア側の家賃・学校費用、渡航費が重なります。
- 日本とクアラルンプールの直行便は所要約7時間が目安
- 日本とマレーシアの時差は1時間
- 帰国頻度が高い場合、航空券、空港送迎、現地の育児支援費も年間予算に入れる
- 家族の渡航担当、子どもの送迎担当、緊急時の連絡先を渡航前に決める
菊地亜美が海外移住先にマレーシアを選んだ理由
子どもの教育環境を見据えた海外生活の選択
菊地さんは、英語を学ぶだけでなく、子どもたちと一緒にさまざまな文化や価値観に触れたいと説明しています。移住後には「次女はプリスクールへ行き始めました」と発信しており、教育移住の目的は学校の授業だけに限定されていません。
一方で、子どもが海外の学校に適応できるかは、英語力だけでは判断できません。入学前には、授業言語、英語補習の有無、学年編入の受け入れ条件、送迎ルート、保護者面談の言語、退学時の返金規定まで確認すると、渡航後の変更コストを抑えやすくなります。
- 志望校は授業料だけでなく、入学金、登録料、保証金、施設費を合算する
- 英語が母語でない子ども向けの補習授業の費用と時間を確認する
- スクールバスの対象エリア外では、保護者送迎が前提になる場合がある
- 転校や日本帰国を想定し、日本語学習をどう維持するかも決める
家族で過ごす時間を増やす生活設計
マレーシアを選んだ理由として、菊地さんは日本との時差が1時間でリモートでも仕事を進めやすいこと、飛行時間が7時間ほどと近いこと、欧米に比べて家賃が手ごろなこと、子どもに優しい国だと感じたことを挙げています。欧米は時差と移動時間の面から、最初から候補に入れなかったと話しています。
現地では、自宅にプールがある物件が主流であることや、カフェ付きのプレイグラウンド、ショッピングモールの多さに「かなり助けられております」と発信しています。ただし、住環境の利便性は物件ごとに異なり、プールや共用施設の充実と、学校・病院・買い物への移動時間は別々に確認する必要があります。
- 子ども向け施設の有無だけで住居を決めず、朝夕の渋滞時間を実測する
- 現地の私立病院、夜間診療、小児科への移動時間を確認する
- 共用施設は改修や管理費滞納で利用制限が出る可能性もある
- 日本への帰国予定がある家庭は、学校の長期休暇と航空券価格の重なりも見る
家賃10万円とされるマレーシアの住居環境
家賃10万円の知人宅の例と現地コンドミニアムの設備
菊地さんが2026年9月公開の杉浦太陽さんのYouTubeチャンネルで紹介した「家賃10万円で2LDK、約80平方メートル、プール付き」という例は、本人ではなく現地に住む独身の知人の住居です。一般的にクアラルンプールのコンドミニアムは、プール、ジム、警備員、子ども向けスペースを備える物件が多く、家具・家電付きの賃貸も少なくありません。
クアラルンプールのファミリー向け3ベッドの賃料は、エリアのほか、通学時間、家具の有無、築年数、階数、共用施設で大きく変わります。不動産ポータルMudah.myの募集賃料の掲載例は次のとおりです。エリア別の詳しい相場はクアラルンプールの家賃相場で解説しています。
- クアラルンプール全体の3ベッドは中央値が月RM1,800前後(2026年9月30日時点の掲載例)
- KLCCの3ベッドは中央値が月RM4,050、中心的な価格帯はRM3,500〜6,400(2026年10月12日時点の掲載例)
- モントキアラの3ベッドは中央値が月RM3,000、中心的な価格帯はRM2,300〜4,000(2026年10月5日時点の掲載例)
- 円建ての負担は為替レートで変わるため、円換算は契約時点のレートで確認する
浴槽なしの生活が娘との関係にもたらした変化
菊地さんは自身のYouTube動画で、マレーシアの自宅は浴槽がなくシャワーのみだと話しています。湯船につかるのが大好きだったため「最初は受け入れられなかった」ものの、シャワーだけなら子どもたちの準備が10分以内で終わり、19時ごろまでコンドミニアムのプールで遊べるなど、一緒に過ごす時間が長くなったと明かしています。
マレーシアのコンドミニアムでは浴槽なし、シャワー中心の住戸は珍しくありません。浴槽を必須条件にすると候補物件が減るため、子連れ家庭は浴室設備だけでなく、水圧、給湯器の容量、排水、子どもの滑り止め、洗濯乾燥機の有無を内見時に確認するのが実務的です。
- 浴槽の有無を物件検索条件に入れる
- 給湯器を複数人で使った場合の湯温と水圧を内見時に試す
- 浴室の換気、カビ、排水口のにおい、水漏れ跡を確認する
- 入居初日に設備の傷や不具合を写真・動画で記録し、管理側へ共有する
子連れマレーシア移住で必要になる住居・教育・生活費
クアラルンプールのコンドミニアム賃料と初期費用の目安
長期賃貸では、前家賃1か月分、敷金2か月分、光熱デポジット0.5〜1か月分が一般的です。家賃RM4,500の1年契約なら、前家賃、敷金、光熱デポジット、印紙税、契約書費用を含め、入居時にはRM16,000〜19,000程度が目安になります。
賃貸契約の印紙税は2025年1月1日から、年間賃料RM2,400までの免除がなくなり、年間賃料RM250ごとに契約期間1年以内はRM1、1年超3年以内はRM3、3年超5年以内はRM5、5年超はRM7となりました。家賃RM4,500、契約期間1年の場合、年間賃料RM54,000で印紙税はRM216、2年契約ならRM648です。
- 初期費用は家賃の約3.5〜4.5か月分を見込む
- 申込金は家賃1か月分程度が目安で、自己都合の取消時は返金されない場合がある
- 署名後30日以内の印紙税納付期限を契約書で確認する
- 家賃に管理費、駐車場、インターネット、修理費が含まれるか明記してもらう
インターナショナルスクールの学費と入学時に確認する条件
教育移住では、住居費よりも学費が総予算を左右する場合があります。クアラルンプールのインターナショナルスクールの学費は学校・学年で差が大きく、毎年改定されるため、各校が公表する最新の学費表で確認してください。入学時には授業料とは別に、申込料、登録料、保証金などがかかる学校が一般的です。教育移住の費用や英語環境の全体像は、マレーシア教育移住の最新事情と費用で解説しています。
2025年7月以降、対象料金の合計が生徒1人・1学年度あたりRM60,000を超える私立教育サービスには、原則として6%のサービス税がかかる制度があります。日本国籍の子どもは原則として免除対象ではないため、学費表を見る際は授業料、登録料、施設費、税、送迎、制服、教材を分けて見積もる必要があります。
- 年間費用は授業料だけでなく、登録料、保証金、施設費、教材費を合算する
- RM60,000超の学校は6%のサービス税を含めて試算する
- 保証金が返還される条件、退学通知の期限、編入時の空席状況を確認する
- 学校選びを先に行い、スクールバス圏内で物件を探す
二拠点生活を始める前に確認したいビザと手続き
滞在目的別に異なるビザの種類と公式情報の確認先
子どもの就学を目的とする場合は、子どもの学生パスと保護者の帯同用パスが候補になります。学生パスは学校の代表者または保護者が入国管理局に申請し、学校、教育機関の認可状況、保護者との関係、滞在期間によって必要書類や手続きが異なります。なお入国管理局によると、学生パス保持者の保護者として滞在する場合は就労や事業が認められていません。
MM2Hは長期滞在制度として知られていますが、定期預金、不動産、資産に関する条件が改定されることがあります。リモートワークを続ける親にはDE Rantauが候補となる場合もありますが、親の滞在資格と子どもの就学資格は別に確認する必要があります。
- 子どもの就学は学校のビザ担当者と教育関連の公式窓口に確認する
- MM2Hは観光芸術文化省の公式情報でカテゴリー別条件を確認する
- 入国・滞在資格はマレーシア入国管理局の公式情報で確認する
- ビザ要件、就労可否、税務上の居住者判定は申請前に専門家へ確認する
パスポート・出生証明書・学校書類などの準備順序
手続きは、学校の受入確認、子どもの学生パス、保護者の帯同資格、住居契約、渡航準備の順で進めると、契約とビザの不整合を避けやすくなります。学校によっては、在学証明、成績証明、予防接種記録、健康診断書、出生証明書、保護者の婚姻関係書類などを英訳付きで求める場合があります。
日本で発行する書類は、取得後の有効期限や認証要件を学校・申請先に確認してから準備します。すでに取得した書類でも、発行から3か月以内などの条件に合わず再取得となる場合があるため、翻訳・公証・認証を先行させすぎないことが費用削減につながります。
- パスポートの残存有効期間を家族全員分確認する(子どもの学生パス申請では残存18か月以上が求められます)
- 学校から必要書類一覧と提出期限を英文で受け取る
- 出生証明、戸籍、在学証明、成績証明、予防接種記録の要否を確認する
- MDACなど入国前登録の有無を渡航直前に在マレーシア日本国大使館と入国管理局の案内で確認する
- 3か月以上海外に滞在する場合は、旅券法第16条により在マレーシア日本国大使館への在留届の提出が義務付けられています(外務省のオンライン在留届「ORRネット」で提出できます)
まとめ
菊地亜美さんのマレーシア移住は、子どもの教育、家族で過ごす時間、日本での仕事を同時に成立させるための二拠点生活です。2026年8月に始まり、期間を固定せず1年単位で見直す方針で、日本の自宅と仕事を残しながら家族で往来しています。
「家賃10万円の2LDK」は菊地さん本人ではなく知人の例であり、クアラルンプールの住居費を判断する際は、その数字だけで予算を決められません。家族向け3ベッドでもエリアによって募集賃料に大きな幅があり、さらに初期費用、学校の入学時費用、学費、渡航費、為替変動が加わります。
移住を具体化する場合は、学校を先に選び、通学圏内で住居を探し、ビザの条件を公式情報で確認する順序が現実的です。不動産購入を視野に入れる場合も、空室、供給過多、為替、外国人取得規制、維持費、売却時の流動性を分けて確認し、現地の有資格専門家へ相談したうえで判断してください。
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